こんな時代にとても繁盛しているある居酒屋に、先日予約を入れました。ネットの口コミにも接客応対を疑問視する記述が散見されていたのでやや不安がないではなかったのですが、実際に利用してみると、なるほど…。
・「混雑時は2時間までのご利用とさせていただきます」と、予約時、予約確認の電話の時、そして来店時と、都合3回言われました。
・「ご予約のお客様は必ずお揃いになってからご来店ください」と、サイトに書いてある上に、予約時にも念を押されました。
・「これは○○産の○○で、当店では云々」という自慢げな商品説明が非常に長く、辟易としました。
・メニューのほとんどの表記が、いわゆる一皿単位ではなく1匹とか1個単位になっているのですが、それがとてもわかりづらく、「まあまあの価格だな」と思ってオーダーすると、「○名様ですと○皿くらいは召し上がれますよ」と、かなり強引にサジェストされ、結局それぞれ×人数分注文ざるを得ませんでした。
・店が小さく席間も狭く、落ち着いて会話ができる雰囲気ではなかったため、結果1時間半で帰りました。
若いスタッフが元気よく切り回わす、活気あふれるお店です。素材には独自のこだわりがあり、確かに味はチェーン居酒屋の比ではありません。でもそれだけに価格は決して安くなく、逆を返せば、あのくらいの品質は当たり前ともいえるでしょう。つまり〔こだわりの味をそれなりの価格で提供することによって、繁盛している店〕であるわけです。
なのに(…だから?)オーナーはきっとその程度で満足しないタイプの人なのだと思います。
「うちはこれだけの人気店なんだから、もっとお客を詰め込んで、もっと回転を良くして、もっと客単を上げれば、もっともっと売上を伸ばすことができる!」
日々スタッフにそんな檄を飛ばしている姿が目に浮かぶようです。
「現状に満足していては、決して未来はなーい!」
それは確かに、その通りだとは思うのですが…。
繁盛店の「欲」
2013年08月09日